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ピーター・トレメイン
Peter Tremayne

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But we do be all part of one universe, one world, where nature and supernature are two sides of one coin.
実は、それもこれも、みんな同じひとつの世界なんですわ。自然も超自然も、一枚の貨幣の表と裏。(引用)

ピーター・トレメイン著 『アイルランド幻想』 原題『Aisling』
邦訳は、甲斐萬里江:訳 光文社文庫からでています。

プーカやバン・シー、幻の島に住む美しき女人、サウィンやベルティナの祭、ドルイド、九年に一度の生贄、チェンジリング(取替え子)など、ほとんどが、アイルランドの妖精譚に材を得た怪異短編集となっています。

作者は、ケルト学の研究者でもあって、ピーター・ベレスフォード・エリスという本名で学問的な本も出している人。この本も、ある意味、アイルランドやケルト的なものに対する「薀蓄」が目玉であり魅力となっています。

ジャンルとしては、ホラーといってもゴシックということで、スプラッタとかグロい表現はでてきませんので、そういうのが苦手な方でも大丈夫だと思います。

(2006年7月)
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「インスマス年代記(下)」

「アイルランド幻想」の中の一篇、「深きに棲まうもの Daoine Domhain」は、クトゥルー神話のアンソロジーで邦訳もでている「インスマス年代記(下)」(学研M文庫)にも「ダオイネ・ドムハイン」というタイトルで収録されています。そちらは大瀧啓:訳。

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