ヤン・ナッシンベンネ
Yan Nascimbene
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「The Beautiful Christmas Tree」 1999年
ヤン・ナッシンベンネ:絵 シャーロット・ゾロトウ Charlotte Zolotow 文
あらすじ
きれいな街の、あまりきれいではない空き家に、クロケットさんという男の人が越してきます。
クリスマス・イブのこと。花屋の前を通りかかったクロケットさんは、きれいな花や、立派なモミの木にまざって、一本だけ、枯れかけた小さな木があることに気がつきます。
クロケットさんはその木を買うと、愛情をこめて話しかけたり、窓辺に飾ったりし、やがて春がくると地面に植えかえ、パンくずをまきました。
近所の人たちは、そんなクロケットさんのことを変わった人だと考え、近づかないようにと子どもたちに言います。
しかし年月がたち、街が昔ほどきれいではなくなったころ、クロケットさんのモミの木は…?
たくさんのお金はなくても、愛情とじゅうぶんな手間さえかければ、枯れかけた小さな木でも、ふるびた汚い家でも美しくなり、ほったらかしで手入れをおこたれば、どんなに美しかったものでも年月とともにそうではなくなる…
「本当に美しいもの」を手に入れるためには何が必要か、おだやかに語りかけてくれる絵本。
文の方はもともと、1972年に一度出版されている絵本からのもので、そのときはルース・ロビンス Ruth Robbinsが絵を描いています。
そちらは「しあわせなモミの木」というタイトルで、みらいなな訳で童話屋から邦訳もでています。
ヤン・ナッシンベンネ絵のバージョンは1999年に出版されたもの。
こちらは今のところ日本では未訳のようです。
対象年齢 4-8 SSS: YL 3 1,400語(概算)
(2008年12月)
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