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アーサー王

▼アーサー王の死 ▼アーサー王ロマンス ▼アーサー王伝説紀行

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サー・トマス・マロリー:著 「アーサー王の死」 ちくま文庫
厨川文夫、厨川圭子:訳

アーサー王物語の「基本」の書。
アーサー王物語について、あらすじを紹介したりしている本の多くは、この、トマス・マロリーの「アーサー王の死」を基本にして紹介していることが多いです。ある意味、現在の「アーサー王物語」を決定づけた本。
ただし、全訳ではなくて、抄訳です。トリスタンとイズー関係の話や、聖杯探索の話は、削られています。アーサー王が王位につき、ローマと戦争するまでの話が最初に語られ、あとは王妃グウィネヴィアと騎士ラーンスロットの話が中心となって収められています。巻末の訳者解説は丁寧で勉強になります。
全訳も、現在、刊行されつつありますが、いきなりそちらを全巻読むのは大変だと思うので、まずはこの一冊。(私もまだ全訳のほうは読んでません…)

十五世紀に書かれたものですし、正直、「小説」としては、面白い話でも、読みやすいものでもない、と思います。登場人物に感情移入しようと思っても、おそらくは至難の業。
現代の小説を読むような感覚で読んではいけない本、だとは思います。
ですので、アーサー王物語に全然興味のない人や、はじめてアーサー王関係の書をひもとく、という人にとって、とっつきやすい本であるかというと、ちょっとどうかな…という気がします。最初は、入門書のような読みやすいものから読んで、一歩すすんだ段階に、この本を読む、といったほうがいいのでは…という気がします。ある程度の知識を得てからこの本を読むと、かなり楽しく読めます。

(2006年6月)
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井村君江:著 「アーサー王ロマンス」 ちくま文庫

アーサー王物語についての、入門書。
「アーサー王伝説」について、概要をまとめているものです。
もともとは、「世界の英雄伝説2 アーサー王物語」というタイトルで筑摩書房ででていた本を、文庫化するさい、加筆もし、タイトルもあらためられたようです。
(2006年6月)
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加藤恭子:著 「アーサー王伝説紀行―神秘の城を求めて」 中公新書

アーサー王伝説にゆかりのある地をたずねた紀行書。アーサー王伝説の概要も説明されているので、だいたいどういう物語なのかは、わかります。入門書になるかと。
紀行モノにしては、写真の数はそれほど多くなく、すべてモノクロ。電車やバス、レンタカーをつかうのではなく、タクシー会社と交渉して、距離いくらではなく、一日いくらの定額料金にしてもらい、タクシーの運転手さんにあちこち連れて行ってもらう、という手法で各地を回っています。
発売されたのは1992年ですし、これからアーサー王の伝説の地めぐりをしようと考えている方の、実際の役に立つかどうかは不明。しかし参考にはなるかと思います。
(2006年6月)
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■関連■

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神話・伝承事典―失われた女神たちの復権
アーサー王関連の記述もいくつかあります。
特に、太古の女神、大地母神であると考えられるモルガン・ル・フェイについては詳しいです。→詳しくはこちら

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Arthur Rackham A Life With Illustration
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