アーサー・ラッカム
Arthur Rackham
■洋書■
たとえば、私の好きなリスベート・ツヴェルガーもその一人ですし、アラン・リーにしてもそうです。「スパイダーウィック家の謎」のトニー・ディテルリッジもラッカムに影響を受けたひとり。作品内に登場する妖精図鑑の作者にアーサーの名をつけてもいます。
私がラッカムの作品に興味を抱いたのも、私の好きな「画風」の「源流」を知りたい、という思いからでした。
そうして、まずはじめに買った一冊が、この画集、「Arthur Rackham a life with illustration」。
ペーパーバックですが、A4くらいの大きさで、ページ数は200ページくらいあり、紙質は、比較的しっかりとして、カラーの絵が多数収録されていますし、モノクロのイラストも収録されています。
また、この画集、比較的文章も多く、資料的な本ともいえます。作品リストや、家系図らしきものまで掲載されています。
もちろん、絵だけ眺めたところで、それだけでも充分に楽しい一冊です。
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ワーグナーの「ニーベルンゲンの指環」を元にラッカムが描いた絵を集めたもの。
「Siegfried : The Twilight of the Gods(1911)」「The Rhinegold : The Valkyrie(1912)」の二冊の絵本から、64点のイラストがフルカラーで収録されています。また、モノクロで描かれた線画も、数点、収録されています。
ブリュンヒルデ |
→こちらのサイトさん(英語)で、どういう絵か、見ることができますが、とにかく、ブリュンヒルデやラインの娘たちなど、女性が非常に美しく描かれているのが印象的です。また、いわゆる美形だけでなく、そうでない生きものや、たくましい男性の姿も、生き生きと魅力的に描かれています。 |
各イラストの下には、物語のどの場面か、簡単に「概要」が書かれていますが、それを読んだだけで、ストーリーが理解できるほど詳しいものではありません。文章は、ほんとうに「おまけ」ていどのものです。
文章については、そのほかに「Introduction」として、最初に4ページ、解説がついています。
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■絵本■
真夏の夜の夢
Shakespeare's a Midsummer Night's Dream
「Shakespeare's a Midsummer Night's Dream」
ウィリアム・シェイクスピアの「真夏の夜の夢」にアーサー・ラッカムが挿絵をつけたもの。邦訳は新書館から伊藤杏里:訳のものがでていました。
洋書のほうは、A4くらいの大きさで、カラーの絵は四十点、また、白黒の線画も収録されています。オリジナルは1908年のWilliam Heinemannから出版されたもの。それを元にしたものです。
どういう絵かは→こちらのサイトさん(英語)でだいたい見られます。
また、→こちらのサイトさん(英語)でもいくつか見られるのですが、こちらのサイトさんに掲載されている画は、この本に載っていないものがほとんどです。
また、「真夏の夜の夢」に関する絵としては、「シェイクスピア物語 Tales from Shakespeare」の挿絵でもラッカムは描いています。
これは、メアリー・ラム Mary Lamb がシェイクスピアの劇を小説風にし、それにラッカムが絵をつけたものです。原文は→こちらのサイトさん(英語)でラッカムの挿絵つきで読めます。 また邦訳は、→こちらのサイトさんで読めます。(全編ではなく、「A Midsummer Night's Dream」の部分だけ訳されたものです) |
ちなみに「真夏の夜の夢」の原題の「Midsummer Night」は、夏至前夜のこと。なので、日本人がイメージする「真夏」とはちょっと違うようです。
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■リンク■
アーサー・ラッカムの絵が無料で見られるサイトさん
「マザーグース」「ウンディーネ」「リップ・ヴァン・ウィンクル」「King of the Golden River」「Wind in the Willows」「Goblin Market」「ガリバー旅行記」そのほかいろいろな挿絵は、→こちらのサイトさん(英語)で見ることができます。 |
「不思議の国のアリス」の挿絵は→こちらのサイトさん(英語)(文章つき)、また、→こちらのサイトさん(ドイツ。でも英語の本)でも見れます。こちらは本をそのまま画像にしているので、白黒画も見れます。 |
「English Fairy Tales」の挿絵は、→こちらのサイトさん(英語)で見ることができます。(文章つき) |
「イソップ物語」の挿絵は、→こちらのサイトさん(英語)で見ることができます。(文章つき) |
ディケンズの「クリスマス・キャロル」の挿絵は、→こちらのサイトさん(英語)で見ることができます。(文章つき) |
「アーサー王」の挿絵は、→こちらのサイトさん(英語)で見ることができます。 文章はオランダ語です。 |
ラドヤード・キップリングの「プークが丘のパック」の挿絵は、→こちらのサイトさん(英語)で見ることができます。(文章つき) |
「眠れる森の美女」の挿絵は→こちらのサイトさん(英語)で見ることができます。(文章つき) |
「グリム童話」などの挿絵は、→こちらのサイトさん(英語)で、いくつか見ることができます。 |